一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は、社会課題の解決と多様な価値創造が自律的‧持続的に起こる社会を目指して、社会的‧環境的なインパクトを生み出す企業への支援や仕組み作り、調査研究、普及啓発活動を行っています。
このSIIFの一事業である新しいフィランソロピー事業は、SIIFの二人のメンバーの課題意識から生まれました。
社会をより良くしたいと願う個人の意志が、迅速に、かつ、効果的に活かされる社会の実現を目指します。
個々人の二―ズに
合わせた社会貢献への
取組にアドバイスする
サービスが、なぜ
日本にないのか?
藤田 淑子
日本には素晴らしい
NPOがあるのに
なぜ多くの人は
一部の有名な組織にしか
寄付をしないのか?
小柴 優子
グローバルでは、これまで主に慈善団体への寄付を意味してきたフィランソロピーが、次のような特徴をもって、持続可能な形に進化しつつあります。私たちは、この新しいフィランソロピーを日本において発展させるとともに、皆さまの意志の実現を積極的にサポートします。
戦略的に
戦略的に、社会課題の構造的な解決を目指します。
寄付から投融資まで
資金を必要とする方々のニーズに応じて、柔軟な資金支援を用います。
社会的インパクトを
ご自身の支援が、どのような効果を生み出しているかを可視化し把握します。
よりよい社会の実現への関心が高まり、今や、「ソーシャルの世界(寄付‧ボランティア)」と「ビジネスの世界(投資‧事業)」は分けがたいものになっています。例えば資金提供であれば、寄付と投資の間に、インパクト投資*やESG投資**がうまれ、ソーシャルとビジネスの世界はつながっていると考えることができます。
すなわち、1人の個人がよりよい社会を創りたいと考えたとき、プライベートとしてのソーシャルな活動だけでなく、ビジネスを通じても、その思いを形にすることが可能です。
インパクト投資とは、経済的リターンと並行して、社会的・環境的な効果を同時に生み出すことを意図する投資です。
ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資です。
藤田 淑子
一般財団法人社会変革推進財団
事業本部長代理
フィランソロピー・アドバイザー
私は、20年あまり、プライベートバンカーとして個人富裕層の方々のファミリー全体の資産運用・管理の仕事に携わってきました。フィランソロピーは、ファミリーやご本人の社会に対する意思を表す大切な活動の一つをとらえ、それがより活発に、より充実したものになれば、世の中はもっと早く良くなるのではないかと思うに至りました。そのために、「社会を変えたい」フィランソロピストと「社会を変えよう」と事業を行う起業家やNPOをつなぐ存在になりたいと思っています。
現在は、独自のフィランソロピー活動を目指す方々のプロジェクト実行支援や、金融機関に対するフィランソロピー/インパクト投資の啓発活動を行っています。
関心課題は、人権、貧困、ジェンダー、環境。これからのフィランソロピーには、共感だけではなく、ロジックとサイエンスの視点も必要と考えています。
略歴
米系・スイス系金融機関 プライベートバンキング部門
プライベートバンカー、商品開発など
社会的活動
山口県における地域活性化支援、障害者就労支援施設(B型)での勤務、子供食堂・居場所の運営、NPO法人の立上げと認定取得
小柴 優子
一般財団法人社会変革推進財団
フィランソロピー・アドバイザー
インパクト・オフィサー
米国フィランソロピー・
アドバイザー(CAP)
私は大学院留学をしたニューヨークで、米国のフィランソロピーのダイナミックさに圧倒されました。 コンサルタントとして勤務したジョージ・ソロスの財団では、世界中で民主主義を推進するという壮大なゴールに向かって、高いリスクを負いながらも戦略的に取組むアプローチに惹かれ、また、フィランソロピー・アドバイザリー・ファームでは多彩なプレイヤーの存在と効果的なフィランソロピー活動を支えるアドバイザーの重要性を認識しました。
日本でも、フィランソロピーが社会を変えるためにはエコシステムの存在が必須と考え、現在はアドバイザリーの他、関連する調査研究及びフィランソロピストのコミュニティ形成の活動に取り組んでいます。
略歴
外資系コングロマリット
業務管理および財務計画の立案業務、コマーシャル・ファイナンス業務
大学院留学
ニューヨークの公共政策大学院にて国際公共政策修士(MPA)取得
ニューヨークのフィランソロピー・アドバイザーでのインターン、個人財団でのインパクト評価コンサルタントとして勤務
一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)
日本財団から助成を受けて事業を推進する当財団は、日本におけるインパクト投資のエコシステムを共に育て、社会課題を解決していくというミッションのもと設立されました。社会的インパクト投資のモデル開発や、普及のための環境整備、調査研究‧政策提言に取り組んでいます。世界に先駆けて成熟社会に突入する日本を起点として持続可能な社会を支える資金の流れを、多様なパートナーと共に作り出すことを目指します。
フィランソロピー‧パートナー事業は、これまでのSIIFの実績をベースに、個人の意志ある資産が社会的・環境的インパクトを生み出す企業や事業に活用される仕組みを、様々なステークホルダーと共に作り上げることを目指します。
団体名称 | 一般財団法人 社会変革推進財団 Japan Social Innovation and Investment Foundation (SIIF) |
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設立年月 | 2018年9月 |
住所 | 〒107-0052 東京都港区赤坂1丁目11番28号 6階 |
理事長 | 大野 修一 |
専務理事 | 青柳 光昌 |
常務理事 | 工藤 七子 髙石 良伸 |
理事 | 岡本 拓也 千年建設代表取締役社長 金田 修 游仁堂(Yo-ren-Limited) CEO 永田 俊一 三菱UFJ信託銀行信託博物館長、元預金保険機構理事長 |
監事 | 五十嵐 裕美子 五十嵐綜合法律事務所 弁護士 |
評議員 | 大田 弘子 政策研究大学院大学特別教授、日本生産性本部副会長 尾形 武寿 日本財団理事長 柴田 弘之 信金中央金庫理事長 杉田 亮毅 日本経済新聞社参与、日本経済研究センター参与 高木 剛 日本労働組合総連合会顧問 高橋 陽子 日本フィランソロピー協会理事長 田中 明彦 政策研究大学院大学長 樽見 弘紀 北海学園大学法学部教授 丹呉 泰健 日本たばこ産業取締役会長、元財務事務次官 中江 有里 女優、作家 二橋 正弘 自治総合センター会長、元内閣官房副長官 堀内 勉 多摩大学社会的投資研究所副所長・教授、元森ビルCFO 磯崎 功典 |
ロックフェラー・フィランソロピー・アドバイザーズ
Rockefeller Philanthropy Advisors(米国)
ロックフェラー・フィランソロピー・アドバイザーズ(RPA)は、毎年 2 億ドル以上の、個人、ファミリー、企業、財団によるフィランソロピーとインパクト投資について、アドバイスを提供する非営利組織です。ロックフェラー家の遺志を継いで、RPA は世界のフィランソロピーの成長と革新をリードしています。2002 年の設立以降、約 70 カ国で 30 億ドル以上の助成を実現し、世界最大級のフィランソロピー・アドバイザリー機関に成長しています。